こんにちは
今回はでは、、⑥どうしてこんなにドバイ経済は成長できたのか?をご説明します。
大きくは4つの大きな要因があります。
一つ目は、ロケーションと文化です。ヨーロッパとインドやアジアとの貿易中継地として栄えていました。つまり、貿易・運輸などの分野で地理的に重要だということです。さらに、貿易で異国の人間が多く出入りする関係で、イスラム法に縛られすぎず、異国の文化にオープンな土壌であったことも大きいです。
二つ目は、石油が採れることです。サウジやアブダビほど石油の埋蔵量や採掘量はありませんが、莫大な外貨を獲得できたことは非常に大きいです。
三つ目は、豊かな外貨収入を背景に、一人当たりの所得の向上に加え、自国の教育・医療など福利厚生サービスの充実を図り、それを無償で開放し、豊かな生活環境を実現させました。これにより、貧困がなくリテラシーも高いので犯罪が少なく、世界でも稀にみる治安の良い国になったことです。
四つ目は、資金を自国の経済政策に投資し、更に、中東では革新的な政策を打ち出し実行したことが大きな要因です。
具体的には、フリーゾーンという外国人100%資本で会社を設立できる制度です。中東では通常現地の人間に51%以上の株式保有をさせないと企業が進出できませんでしたが、ドバイが、そのしがらみをいち早く撤廃しました。
また、テーマごとにフリーゾーンを作り、ビジネスをしやすいインフラを提供したり、タックスフリーにすることにより、多くの企業がドバイへ進出しました。ドバイが発展すると日本の薔薇の種類が増えるという日経のキャッチコピーなどは、ドバイでフラワーフリーゾーンができ、ヨーロッパや近隣国を経由していた薔薇が全てドバイに集約したことがその理由です。
今では、世界の有名どころの企業の多くが進出をしており、数十万人の従業員が、現地で経済活動を行っており、不動産の供給が全く足りてない状況となっています。
この他にも、企業が進出するに当たり、そこで働く人間の生活環境の整備もしっかり行われています。例えば、フリーホールドと呼ばれる物件に関してはパスポートのみで簡単に外国人でも住居を購入できたり、銀行も世界500行が進出するファイナンシャルセンターを作り、自国の金融サービスが受けれるようにしたり、医療設備や教育環境など世界トップクラスの水準で用意されています。
このような自国の特徴を生かしたインフラや制度を用意することにより、自然と世界中の企業が拠点を設け、それに伴い、人口が増え、サービス業や運輸など多くの産業が発展しました。
次回は、
いつも楽しく拝読させていただいております★
最近はドバイ関連の情報が多くてとても勉強になります!
ドバイのような特区を今までに多く整備してこなかったことで、日本は世界的にも劣勢に傾いてきたように感じます。
オイルマネーにとらわれない攻めの国策が、現在と今後のドバイを生んだのでしょうか。
伸びる企業がとるような経営戦略を、国単位で取り組んだドバイ・・・
そんなドバイが何故タックスフリーでやっていけるのか??
次回の更新を楽しみにしております★
投稿情報: 元田 | 2008年4 月29日 (火) 12:46